骨董品と同等の価値があるのも

骨董品は桐箱に入っていることがほとんどですが、この桐箱に価値はあるのでしょうか。実はこの桐箱には、骨董品と同じぐらいの価値があるのです。

桐箱の中には単純な箱の形をしたもの以外に、ふたの部分に落し蓋や印籠蓋などの仕掛けが施してあったり、美術品がすっぽりと収まる大きさに作られていたりするものもあります。このように桐箱にさまざまな工夫が凝らしてある理由には、骨董品が桐箱の中で動いた弾みに生じる衝撃から骨董品を守り、破損を防ぐためです。

このような工夫を凝らしてある桐箱は、その骨董品専用のものとなるため骨董品と桐箱はセットにしておくことで価値が上がります。しかし、桐箱がある場合であっても本来納めていた桐箱ではない場合には、その価値が大きく下がってしまいます。

骨董品とその箱はセットになって初めて大きな価値を持つものなので、骨董品の売却を行う時のことも考えて、安易に桐箱を処分してしまわないようにしましょう。